WHO公認 International Certificate of Vaccination or Prophylaxisとは?
こんにちは。元インド駐在員のなつきです。
Contents
「International Certificate of Vaccination or Prophylaxis」とは、直訳すると「予防接種と予防の国際証明書」つまり予防接種証明書のことです。その名の通り、この予防接種を受けましたよ、ということが国際的に証明される冊子です。
この証明書はWHO(世界保健機関)が認めたもので、23ページの冊子になっています。黄熱病の予防接種の証明書として利用できるほか、その他の予防接種の記録もできるので、日本や海外で予防接種を受ける時にこの冊子も持っていくとお医者さんが接種内容を記録してくれます。黄熱病の予防接種をすると予防接種証明書(イエローカードのことです)が渡されますが、下記の冊子の方が便利です。
冊子は英語、フランス語、アラビア語で編成されています。上の写真のように、予防する病名、日付、製薬会社や商品名、バッチナンバー、接種した病院・医者名等が記載できるようになっています。
なぜ駐在員が持つべき?
海外駐在となると旅行とは違い、数ヶ月〜数年の長期間の海外滞在になります。そうすると、日本では存在しない病気があったり、身を守るために予防接種を受けるべきものがあります。海外駐在前は、おそらくどの企業でもいくつか予防接種を受けてから渡航するかと思いますが、皆さんはいつ、どこで、なんの予防接種を受けたか覚えていらっしゃいますでしょうか?病にかかった時に、または現地で病院に行った時に説明ができますでしょうか?覚えている方、説明できる方は問題ないかと思います。ただ、私は狂犬病って英語でなんていうんだ?B型肝炎、破傷風は・・・?と疑問だらけでしたので、日本で予防接種を受けた時に予防接種証明書に書いてもらっていました。
書いてもらうのって手間じゃない?
予防接種の時にいちいちお願いするなんて面倒臭い!という多忙さん、お医者さんの手を煩わせてしまうなんて、という優しい方、大丈夫です🌟予防接種をする時にこれを手渡せば、ほんの5秒くらいで終わります笑
お医者さんも慣れていらっしゃるようで、病名から日付から・・・ほとんどスタンプです。直筆はバッチナンバーとお医者さんのサインくらいです。あとは海外に渡航する時にこちらを持っていけば、もしものとき役立つかもしれませんよ。しかもパスポートサイズの薄い冊子になっているので、パスポートと一緒に保管していれば良いかと思います。
どんなときに活用できる?
インドに駐在している方だと、海外旅行からの戻り先がインドになりますね。インドは黄熱病に感染する可能性のある国から来る、生後9ヶ月以上の渡航者は黄熱病の予防接種証明書が必要になります。下記は厚生労働省検疫所のサイトに載っている情報です。インドから近いから・・・とアフリカに旅行される場合、国によってはインドの入国に問題が出てしまう可能性があるのでご注意くださいませ 😎
出典:厚生労働省検疫所 https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html#world_list
もちろん、海外でなんの病気にもかからないのが一番ですが、何が起こるか日本以上にわからないのが海外での生活。きちんと準備をして、自分も家族も少しでも安心できるように過ごしたいですね。
コメントを残す