ガーリーボーイ(Gully Boy)
こんにちは。元インド駐在員のなつきです!本日おすすめしたい映画は「ガーリーボーイ」!なんと、日本で現在映画公開中でございます✨ インドの音楽番組は見ていたもの、あまりラップは知らず・・・ラップ好きかつインド好きの方にはぴったりかも?!な映画です。
Contents
あらすじ
ムラド(ランヴィール・シン)は、雇われ運転手の父を持ち、スラムに暮らす青年。両親はムラドが今の生活から抜け出し成功できるよう、彼を大学に通わせるために一生懸命働いていた。しかしムラドは、生まれで人を判断するインド社会に憤りを感じ、地元の悪友とつるみ、内緒で身分の違う裕福な家庭の恋人と交際していた。ある日大学構内でラップをする学生MCシェール(シッダーント・チャトゥルヴェーディー)と出会い、言葉とリズムで気持ちを自由に表現するラップの世界にのめりこんでいく。そして“ガリーボーイ”(路地裏の少年)と名乗り、現実を変えるためラップバトルで優勝を目指す事を決意する。
映画を観た感想
ラップって結構お互いに挑発し合うことが多くて、見ているこっちがイライラしたり心痛む時もありますが(笑)、この映画はスッキリ見ることができました。ラップミュージックが常に流れているような感じの映画で、日本でよく知られている「ボリウッド映画=明るいアップテンポのミュージックでみんなが歌って踊って騒いでる❤️」のようなイメージとはまた異なる盛り上がり方です。
舞台はムンバイのスラム街。生活は貧しいでしょう、でもこの映画は飢えとか貧困を前面には出していないです。生まれはスラム、でもそこで生きる人たちの生活や、彼らが抱く夢にフォーカスした映画です。格差の大きいインドで”使用人の子供は使用人”と生まれながらに決められた将来の道に涙することもあるでしょう、それでもそれを変えようとする若者の行動力と周りの支え、そしてこの話が実話を元に作られたというのが私たちにも夢を与えてくれる気がしました。
Gully Boyのおすすめポイント
おすすめポイント①〜今までとちょっと違うテイストのボリウッド映画〜
ボリウッド映画は、アメリカンドリームならぬインディアドリーム系の映画が多いです。こちらも、ガーリーボーイ(路地裏ボーイ)という名のとおり、スラム街で生まれ育った主人公が、ラップバトルでの優勝を目指す物語です。でも、今まで見てきた映画でこんなにもラップ推しな映画は見たことがなくて・・・見終わった後も頭の中がラップ調でした 😳 笑
おすすめポイント②〜豪華キャスト陣〜
主演をランヴィール・シン、恋人役をアーリヤ・バッドが熱演しました。ランヴィール・シンは、前回紹介したOm Shanti Omに出演のディピカ・パドゥコーンの現在の旦那様❤️です。MCシェールを演じたシッダーント・チャトゥルヴェーディーは映画初出演らしいのですが、主人公ムラドを支えるサポーターとして堂々とした演技で好きになりました!
おすすめポイント③〜自分自身のことも振り返られる〜
日本ではスラムとかそうした貧困は少ないですけれども、別の意味での貧困や葛藤などはあると思います。「変えられないと思っているのは思い込みだ!」という主人公ムラドの言葉は、夢をあきらめかけている全ての人への喝を入れてくれてます。もう○歳だから〜しなきゃいけない、もう○歳だから〜できない、私は〜だからしてはいけない、〜なんてできっこない・・・今目に見えている世界だけが世の中ではない。夢に向かって突き進むことって何歳になっても、どんな時でも大切だなと改めて感じました。そして、この主人公がどんな時でもその信念がぶれず、つきすすめた勇気は学ぶべき部分だと思います。
ムンバイのスラム訪問ツアーもあるらしい
ネットにこんなツアーが載ってました。私はムンバイのスラム街はタクシーから見たことしかないので、いつか一度は行ってみたいなと思っています。ちなみに他の地域で、用事があってスラム街に行ったことがあるのですが、確かに家は粗末ですがそこの人々は優しくて、本当に貧しいのはどちらだろうと考えさせられました。
ツアーでいくなんて見世物じゃないんだから・・・という方もいらっしゃると思いますので、あくまでご参考までに。
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