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[コラム]インド駐在員の典型的な生活

インドに駐在と決まった時、どんな生活をするのか不安になりますよね。このページでは、インドに駐在している日本人の典型的な生活パターンをご紹介します。私はデリーNCRに住んでいましたのでご参考までに。

インド駐在員の典型的な生活

家は日本より広くてメイドつき

駐在員の住む家は大体2-3HBK程度。2-3のベッドルーム(トイレ・シャワーつき)+リビング+ダイニング+キッチンで、デリーの場合は3-4階程度のアパートメントの1フロアを借りるパターンが多く、グルガオンは20階~30階くらいのレジデンスに住むことが多いです。デリーは、大統領官邸よりも高い建物を建ててはいけないという決まりがあるらしく、デリー市内に高層ビルはありません。デリーNCRでは、一人暮らし用のアパートメントはほとんどなく、たとえ単身赴任や独身一人暮らしであってもベッドルームが2-3部屋ある家に住みます。現地採用の方は、何人かで家をシェアして住んでいる人も多いです。

インドはメイド文化なので、メイドを雇うことがほとんど。依頼内容によりますが、大体掃除・洗濯・アイロンがけなどを依頼することが多いです。男性は食事もお願いする人もいますが、メイドの料理レパートリーやスキル、味の好みにもよってきます。

出勤は車、土日祝もドライバーつき

安全上の理由から、通勤は専属ドライバーでオフィスへ。帰る時もドライバーに連絡してオフィスに来てもらい家に帰ります。もし、夜に会食が入っている場合もその場所へ連れて行ってもらい、会食が終わるまでドライバーは待機。会食終了後、自宅へ送ってもらいます。休みの日もドライバーに事前に伝えていれば、ゴルフ場や買い物などのために利用します。ドライバーにも家族がいますので、大体週1日くらいドライバーにお休みをあげている駐在員が多いですが、中には結構荒い扱いをしている駐在員も・・・💧

仕事は土曜もある

インドは土曜日も稼働日なので、土曜日も普通に仕事をしている企業も少なくありません。完全休みの企業もありますが、中には土曜日は半日勤務だったり、月1日だけ出勤だったり、他の平日と変わりなく終日勤務の場合もあります。業界によっても違ったりします。

休みの日はゴルフやサークル

休みの日は、朝からゴルフが多いです。3月ごろから9-10月は暑いので、ゴルフのスタート時間も早朝がほとんど。午前中にはまわって、ランチをゴルフ仲間と食べて(だいたい日本・韓国・中華料理)、たらふくビールをのみ、夕方家に帰るパターン。または、ホテルでお風呂に入るかゴルフ疲れを癒すべくマッサージに行く人も。ちなみにキャディーさんは女性はおらずみんな男性、プレー代は安いが暑いので水分&塩分補給必須です。ゴルフは企業内やグループ会社のコミュニティのほか、日本人コミュニティ内のサークルもあり、趣味兼仕事で行っている人も。

サークルに入っている人は、サークル活動に勤しんでいます。サークルはサッカーや野球、テニスなどのスポーツ系のほか、習字や生け花、料理など文化系まで様々。気になったサークルは、1回だけでも顔を出してみると新たな出会いが広がります。

買い出し休暇で日本食を爆買い

企業によりますが、ほとんどの企業で一時帰国とは別に「買い出し休暇」と呼ばれる休暇があります。これは、日本食材がまだ少ないインドで暮らす駐在員が近隣諸国へ日本食を買い出しに行くための休暇です。ホテル代と航空券代を企業が出してくれて、それでタイやマレーシア、ドバイ、ベトナムあたりにいきます。ほとんどの人がタイに行って、爆買い・ゴルフ・夜遊びして帰って来るパターンです。

息抜きの一時帰国

基本的にインドに休みは多くないですが、一時帰国ができるのが心の支え。1年間に3-4回程度帰国していて、出張がある人はもっと多い場合も。この一時帰国で、足りないものを購入したり、旧友にあったり、免許更新やその他手続きなど行います。美容院や理髪店もこのタイミングでいく人が多いですね。自分も日本人なのに「日本人の服地味だな」とか「顔薄いな」「なんて丁寧なサービスなんだ!」と空港から驚きや感動にあふれます。

羨ましい帰任・本帰国、長く居すぎると寂しい

インドは好き嫌いが分かれる国とも言われていて、インドが嫌いな人にとっては1日も早く帰任したいところ。インド駐在仲間の帰任が決定すると「出所おめでとうございます(インドを刑務所になぞらえ・・・)」「本気国(本帰国が本気で嬉しい)」など、帰任は「大変羨ましいおめでたいこと」としてお見送りされます。中には「俺より遅く来たのになんでもう帰るんだー!」と冗談を飛ばす人も笑

あまり駐在期間が長くなると、自分と同時期に来た同期のような存在が減ってきてしまい、ちょっとさみしく感じる人も少なくありません。「最初に一緒にゴルフしてた人たちはみんな帰任しちゃってさ、今もプレー仲間はいるけれど、ちょっと寂しいよね」なんてことも古株達は話しています。

業種や年齢関係なく生まれる”インド駐在を乗り切った戦友”の絆

日本に帰国してからも、インドに駐在した時に出会った人や仲間はそのまま付き合いが続くことも。日本でもゴルフに行ったり、たまにインド会を開いたり、インドでの思い出に浸って、思い出話に花を咲かせることも。仕事内容や年齢など関係なく、”あのインドでの駐在を共に乗り越えた戦友”といった感じの、彼らの中だけの謎の絆が生まれることも少なくないとか。

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